「新しい年を迎えて」   

 毎年のことですが、新しい年を迎えると、12月31日の大晦日を過ぎて、1月1日になると不思議なもので、気持ちも新たになる感覚があります。ゆく年くる年の各地の新年の様子をテレビで見るのが好きです。特に北は北海道や各地の様子を伝え、雪深い田舎の初もうでの姿や長崎のカトリック教会の祈りの様子・ベールをした女性たちの姿に心が洗われます。特に世界の情勢で紛争が絶えない年は、尚のことです。人々の祈りやお参りが届かないところに何があるのかと思いながら、寝入っていきます。

 始発電車を1本遅らせると、初日の出が丁度電車から野川公園の森から空を紅くし始めるのが見えてきます。中央線新宿駅手前で、西新宿のビル群に朝日がまぶしく照らしていきます。大体晴れているイメージがあります。乳児院で、新年の会が始まる頃には、ひと通り挨拶も終え、皆さん、よい年になるよう心ひとつにして参りましょうと伝えます。

 おせちを共にして,家庭に帰る日が早く来るといいなと願い、早く家庭が与えられるように願い、一人ひとりにお年玉を渡していきます。

 誰もが幸せや平和を願い、安心や安全を心掛けていこうと思う正月1日が365日の毎日の中でも、一番好きな日だなと、改めて思いました。

 皆様、よい1年になりますよう、お祈りいたします。本年も二葉乳児院子どもと里親サポートステーションを宜しくお願い致します。  

                         二葉乳児院 院長 都留 和光