里親家庭や児童養護施設など「社会的養護」の対象となる子どもたち・若者たちの就職に向けた支援をしているNPO法人フェアスタートサポート代表をお迎えし、『就労支援における理解と配慮』というテーマで研修を行いました。
講義では、社会的養護の子どもたち・若者たちは初めての就職先を短期間で辞めてしまう傾向があると伺いました。その背景には、社会と関わる経験が少なく、「働くこと」への具体的なイメージを持てないことや、様々な大人と接する機会が少ないという現状があるということです。
そこで、フェアスタートサポートでは、里親家庭や児童養護施設の子どもに向けて、職場見学や仕事体験、職業適性検査で自分に合った仕事を見つけられるような機会を提供しているとのことでした。
このような経験は、子どもたちにとって初めての進路選択や就職のための大切な準備をはじめるきっかけになると感じました。
講義の後、里親さんからは、「就労体験を経験することで卒業後のイメージを持てそうです。」「里親としてできることを児童相談所や里親会の皆さんと協力しながらやっていきたいと思いました。」の感想と質問をいただき、代表の方から丁寧に答えていただきました。
今後も学びたいことをお伺いしながら、里親さんがお子さんの養育に役立つ研修を企画していきたいと思います。