人にやさしく

自立援助ホームの利用者のには上手な「依存」ができない方がたくさんいます。
自分で決めなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことができず人任せになる一方で、
誰かの力を借りてやらなくては自分の限界値を超えてしまうようなことを一人でやろうとして、失敗します。
生まれてから家族に受け入れられ助けてもらった経験に乏しい方は、
程度の差こそあれ、多くが「依存」の仕方に課題を抱えていると感じます。
どうしても無駄遣いがやめれない方、万引きがやめられない方、いつも反抗的な言動になってしまう方、
スマホやゲームを夜通しやってしまう方、などなど。
ひどくなると、アルコールや薬物といった依存症に陥る方もいます。
職員としてそういった方たちへアドバイスをしようとするのですが
往々にしてそういった方たちは、自分の行為が不適切な「依存」であることを認めようとしません。
それが自分の生い立ちに由来するものであるという疑いを受けいれません。
それに対して無理に「あなたは間違っている、行動を正すべきだ」というつもりは全くありません。
利用者それぞれが厳しい生育環境の中で生き抜いてきて、自分を守るために身につけた価値観や考え方を否定することは
その方の人生を否定することにもつながるからです。
ただ、それはそれで理解していながらも、そばで見ていて
「この人、違うやり方をすることができたら、もっと生きやすくなるのになあ」
と、はがやくなることもあります。
トリノスから巣立っていった利用者にも、風の便りで、今厳しい状況にあると聞く方が何名かいます。
そういった方たちが気兼ねなく相談に来られる施設とは、職員とは、どうあるべきなのか、
と開設3年目にしてあらためて悩まされている今日この頃です。