トリノス畑2

こんにちは。三浦です。乳児院の経験を活かして絵本風に書いてみようと思います。

               ターガー君とトマト

トリノスの狭いお庭に、見よう見まねで硬い土を耕して畑を作りました。
管理人はターガー君(仮名)。ターガー君は、自分に任された畑に張り切ってプチトマトの苗を植えました。
毎日気にかけては、米のとぎ汁を使って水遣りなどもして、嬉しそうに畑仕事をしておりました。
 そんな、ターガー君の気持ちに答えるかのように、小さかった苗は、茎も太く葉っぱも大きく生き生きと育っていきました。
そして、ある日黄色のお花を付けました。ターガー君は、少し照れながらも満面の笑みでそのお花を見つめていました。
「気がついたら、花咲いてたんだよ。ここからどうやって実になってくのかな?」と、言いながらも心弾んでいるようでした。

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ところが、ターガー君、ジメジメと暑い夏の毎日が続いて、外に出る気になりませんでした。
それから、風呂場に大きなゴキブリが出たショックで、
家の周りの土のあるところに、ゴキブリがいるかも知れない!と思うと怖くなってしまい、畑の側へは行きたくなくなってしまいました。
ほったらかしになってしまったプチトマトの苗は、あっちこっちに茎を伸ばしてひょろひょろと大きくなっていきました。
そんなある日、台風がやって来て、強い風と激しく打ちつける雨でトリノス畑のプチトマトの茎の根元から倒していきました。
その様子を家の中から、ターガー君は黙って眺めていました。
「もう、赤い実はならないのかな?」小さな声でぽそっと言いました。
そして、怖かったお庭に出て、手がけた可愛い苗に添え木をはじめました。

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すると、また、その気持ちに答えるかのように、今度は青い実が成っていました。
「いつの間にか、付いてたんだよね。あはは。」びっくりしながらもにっこりと笑ったターガー君。
「本当に青い実が赤い実になるのかな?」とそっと言いました。
添え木をされたプチトマトは、ぐんぐん大きくなっていきました。

でも、ターガー君は、自分で探してきた仕事を頑張って働き始めたので、畑にあまり手をかけられなくなってしましました。
そんな様子を見て、頼りになる兄貴のスーミンがターガー君を励しながら、一緒にトリノス畑を立て直してくれました!

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ターガー君も一緒にポールを組み立てて、赤い実の成る事を期待しながら精を出しました!
ターガー君の思いに答えるように、ぐんとトマトの木達も背伸びして喜んでいるように見えます。
ほら、青い実があっちにも、こっちにも。
思いを込めてふれていると、ちゃんと答えてくれています。
「本当に赤い実になるのかな?」今日もターガー君は窓辺から小さなお庭を眺めています。

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