改築への歩み

施設長 小倉要より

 これまでの皆様のご支援、ご協力のおかげをもちまして、この度新しい本園の竣工を迎えることができました。二葉学園の改築につきましては、様々な困難を乗り越え、このように皆様にご披露できる日を迎えられたことは感激の極みであります。 僭越ではありますが、学園の子どもたちや職員に対してもこの場をお借りして感謝したいと思います。何よりも彼ら無しでは成し得なかった本事業でありました。私は改築計画が進められていく中で、改めてこの出会いに、この働きに感謝した次第です。これまでの、かかわりのあった方々すべての人に感謝申し上げます。新しい本園が入所している子どもたちや地域のみならず、すべての子どもたちの権利擁護と最善の利益の保障並びにその向上に貢献できるように、今後もかかわりを続けてまいりたいと決意を新たにしているところです。これからもよろしくお願い申し上げます。

二葉学園本園改築

 昭和43年、今の本園の場所に鉄筋の園舎を建ててから、42年が経ちました。平成4年の大規模改修では、子どもたちにとってどのような生活がよいのかを追求して小集団での生活空間に改修してきましたが、それから20年が経とうとしています。
 これまでの改築や、近年のグループホーム(6つの分園)での生活が定着してきたことを振り返ると、子どもたちが安心して落ち着いた生活をしていくために、また、最近入所する児童の養育ニーズに対応するためには、生活環境を整えることが不可欠であると実感しています。
 本園の建物が老朽化していること、耐震基準や都の安全条件を満たしていないこと、社会情勢等を踏まえて、本園の改築計画を進めていく次第となりました。これからの二葉学園にとってどのような建物がいいのかを、職員だけではなく、子どもたちにも意見を聞きながら考えました。

工事~そして完成

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 本園改築に向けて工事が始まりました。以前から指摘されていましたが、本園の入口の道路は幅が狭く、乗用車でさえ慣れないと出入りするのが大変で、来客者はもちろん、二葉学園の職員も苦労している状況でした。そのため、現在本体工事に先立って道路幅を拡張する工事を行いました。


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 7月に始まった道路の工事はあっという間に終わり、写真の通り、少し道幅も広がってとてもきれいな道路になりました。「敷地」から「道路」になったことで、前の道路との交差点には新しく「停止線」も出来ました。さらにこれまであった門がなくなったことで、少し開放的な雰囲気になったように感じます。  
 いよいよ引っ越しです。本園には何十年分の物が山のように眠っています。必要な物、そうでないものを仕分けていくのは並大抵の作業ではありません。引っ越しに向けて、職員、子ども一丸となって取り組みました。



 9月16日と17日で、本園の引っ越しを行いました。当日は引っ越し業者には頼まず、トラック2台とワンボックスカー4台を使い、職員と子どもたちで行いました。大きなロッカーや机をトラックに載せ、それを仮園舎の2階や3階に階段で運びます。何往復もしてなんとか運び終えることができました。本園で生活していた子どもたちもそれぞれ仮の住居に引っ越していきました。
家具や備品がなくなり、誰もいなくなった本園はガランとしています。1968年に完成し、44年間お世話になった本園とついにお別れです。


写真のようにプレハブで作業員の方の事務所・休憩所が作られています。この日はプレハブの電気配線の工事が行われていました。よく見ると洗濯機まで置いてあるのが見えます。外にあった倉庫は解体されていましたが、本園本体はまだそのまま残っています。前にもお伝えしたように、二葉学園の本園の前の道は非常に狭くなっています。そのため、工事関係の大型車両が学園の敷地に入ってこられるように前の畑を一時的にお借りして、鉄板を敷き詰めて車両が曲がって入れるように整備しました。  
 いよいよ解体が始まります。


本園の解体工事が本格的に進んでいます。12月6日、反対側と側面の壁を残すのみとなっています。園庭だったところには山のように瓦礫が積まれ、その上には重機が乗っていました。もくせい室の玄関はまだ残っているものの、もうどこがどこだったのかパッと見た感じではわかりません。  
 解体されていく本園を見ながら新たな本園ができあがっていく様を想像すると、改めて二葉学園の歴史の節目に立ち会っていることに気づかされました。


昨年の暮れに解体工事は終わり、山のようにあった瓦礫もすべて撤去されました。そんなに広いと感じたことはなかった本園ですが、すっかり無くなってみると思っていたより広い敷地だったことがわかります。1月3日現在は写真のようになっています。
 この地区は遺跡が出る可能性があるとのことで、今後試掘調査が行われます。そこで遺跡が出れば1か月程度発掘調査が行われ、その後新園舎を建て始めることになります。


 更地になった本園での起工式。これから建物を建てていくうえで東中野協会の牧師を御呼びして行いました。
児童も参加し初めての経験ができました。


 本格的に内装の仕上げを行うために理事長・常務理事含め上棟式を行いました。                    これから本格的に内装に取り掛かるということで厳粛な形でとり行われました。


 
 外観が完成し職員の見学会を行いました。外装工事の際には見れなかった内装を職員が見ることができ、徐々にイメージが出来てきました。そして、工事現場を見ることができ職員も初めての経験が出来ました。


 関係各所の方々を御呼びしてささやかながら開所式を行いました。
準備の段階から皆様のご協力をいただき無事に開所式を迎えられました。

 二葉学園新本園完成。
多くの方々のご協力で無事に開所式も終わり、児童の生活もスタートしました。最初は戸惑いもあったようですが、児童と職員が協力して新しい生活を作り上げていっています。


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